抑えきれぬ情熱を騎士に

官能ロマンス専門の作家さんのようですね。
ホームページを見にいったら、年齢制限があって、ロマンス小説作家のHPではないような雰囲気でした。パッション・シリーズとして3冊でていて、2番目の話は今回もでてきたサー・フィリップの話のようです。続けて翻訳してほしいですね。

欲深い近隣のサー・ウイリアムの犠牲になったロザリンド一家は、ロザリンドを除いた全員が惨殺される悲劇に見舞われた。伯爵の愛娘として大事に育てられたロザリンドはサー・ウイリアムとの結婚を迫られ、断ると虐待され今は水も食糧もなく地下牢に閉じ込められていた。
自分の死期を悟り始めたロザリンドの元にある騎士が救出にやってくる。とっさにロザリンドは自分を助けるかわりに大金を払うことを約束するが、伯爵である身内も領土も財産もなくしたロザリンドには大金を払えるあてもなかった。

ロザリンドを助けたのはハンサムで近隣からの信望も厚いが、若さと父から拒絶されてきたトラウマから自分に自信をもちきれないジェフリー卿だった。
ジェフリーは自分に一昼夜使えることで大金の変わりとすることを提案し、それから領土の掟にしたがい嘘をついた罰として鞭打ちを行った。痛みに悲鳴を上げ意識を失いそうになりながらも、気づかいながら鞭をうち、罰が終わったあと優しく介抱してくれるジェフリーに心を揺さぶられる。
伯爵である父を失い、身よりもなく、財産も後見人もいないロザリンドはジェフリーと話会い、ジェフリーが結婚するまでもしくはロザリンドの結婚相手をジェフリーが見つけるまでのしばらくの間、ジェフリーの元にとどまることに同意する。領土の小さいジェフリーは有力な後見と財産を持つ婦人と結婚する義務があった。二人の間ではジェフリー専用の召使として、であったが傍からみれば愛人とみなされ、蔑まれたり、軽んじられるロザリンドだった。
しかし、しっかりと教育され、卑屈にならず前向きに物事を進めるロザリンドに回りの召使たちも少しづつ心を開きはじめる。ジェフリーの愛に守られ、人に心を開かなかったジェフリーのよりどころとして大事にされ、自分自身もジェフリーへの愛を深める日々に、限りある時間を幸せに送るロザリンドだった。
 そんなとき、ロザリンドの家族を惨殺してサー・ウイリアムが攻撃を開始し、別の場所を襲っている連絡がはいる。ジェフリーと友人のフィリップは近郊の貴族・騎士にサー・ウイリアムの打倒を呼びかけ協力することを決める。2週間後に近隣の貴族・騎士をジェフリーの城に呼び会議を行うのだ。大勢の騎士・貴族が集まるその場こそ、ロザリンドの夫を探すのに都合がよい。幸せな二人の日々の結末は見えはじめ、この先お互いを失って生きていけるかどうか不安になり、さらに激しくお互いを求めるのだった。

 
ストーリーもまあ普通にありましたが確かに官能的なシーンが多いような気がしました。
まあ、いいんじゃないでしょうかね。結構おもしろかったので。
少し欲を言えば、ジェフリーの人となりが少し大人しくてって面白みに欠けたってことと、ロザリンドが少しできすぎ。。。いい人すぎ!ってくらいでしょうか。
楽しめました。