陽だまりのふたり(Sun Kissed)

「あなたに会えたから」がとても気にいって、その兄タッカーの話をかって読みました。
前作では冷たく感じたタッカーですが、Sun Kissedをよんでるとタッカーがすっごくかっこよくて、逆にアイザイアが甘えん坊の優しすぎる男に見えてくるから不思議です。→その後、陽だまりのふたりは邦訳されて出版されました

 

サマンサ・ハリガンは、有名なロデオ馬のブリーダーを父にもち、4人の過保護な兄に守られながら育ち、数年前魅力的だがずるがしこい前夫と結婚してから、いかに自分が甘かったのか思い知った。
なんとか離婚が成立した今は、一人前のブリーダーとして自立したいと思っていた。
ロデオ大会に獣医として参加していたタッカーは、虐待されている馬をかばって女性が殴られるのを目撃する。一緒になって加勢するタッカーとその女性は、いったんパトカーに閉じ込めれてしまう。
パトカーの中で、自分のハリガン姓にどんな反応をしめすのか緊張しながらタッカーの反応を見守っていたサマンサだったが、タッカーは特に反応をしないまま、「うちはロデオとはあまりかかわらないから 」と言い放ち、少し拍子抜けするサマンサ。
もう会うこともないだろうと思っていた二人だが、サマンサの牧場の馬は次々に毒を盛られることにより、2人は急速に接近する。サマンサは前夫の影におびえながらも、自分の馬を家族の助けなしに守ろうとし、タッカーはそんなサマンサを守ろうとする。
しかし、馬への毒物付与はやまず・・・

 「あなたにあえたから」のときは、タッカーが冷たく感じて、少しやなやつ。。。位に思ってましたが、この話では、前作のアイザイアよりもかっこいい!!
男らしくて頼りになって、冷静で、家族に甘えたくないサマンサを気づかい、裏でハリガン一家と結束しながらサマンサをバックアップしていくタッカーはかっこよすぎました。
対するサマンサも、虐待する夫と別れ、傷つきながらも自立を強く望むしっかした女性。馬も好きだしね。しっかり魅かれあって、結ばれます。
ただ、この話、頻繁に馬が痛めつけられるので、そのシーンだけはつらかったかな。
キャサリン・アンザーソンのほかの話でも、夫に虐待されてきた女性ってでてきますが、現実的にも多いのですかね。なんだか、一番信頼できる人に傷つけれるなんて、悲しみ以外の何物でもないと思ういます。苦労してきたサマンサ。タッカーと幸せになってほしいですね。

さてさて。ここまで、ケンドリック・コールターシリーズだったのが、次回はサマンサの兄たちがでてくる、ケンドリック・コールター・ハリガンシリーズになってしまうようです。
どうなっていくのかなぁ~。