女刑事サム・ホランド 運命の情事(マリー・フォース)

 マリー・フォースは大好きな作家さんで、新しいシリーズ=Fatalシリーズです。アメリカでは10冊くらい続いているシリーズで、継続大希望中です。

警察官の末娘に生まれたサムは、父の同僚たちにもかわいがられ自然と警察官への道を歩み、現在は警察刑事部長になった。直前に担当した事件で容疑者の子供が銃撃戦に巻き込まれて亡くなったことからメディアからは失敗作戦の指揮者として攻められていた。

そんな中、6年前に1夜をともにし特別な関係と感じたが、それっきり連絡の途絶えていたニックと上院議員の殺人現場で第一発見者と事件責任者として再会する。

 職業倫理上惹かれてはいけない相手なのに、上院議員の私生活を調査するうえで協力しあううちに6年前と同じように惹かれていってしまう。そして、実は6年前もニックはすぐに何度も電話していたが、当時のハウスメイトでサムの元夫がその事実を隠し、サムを慰め信頼を得て結婚につなげていたことが発覚する。

調査を続け、危険はサムやニックにも迫っていたが、犯人の姿が見えてこない。。。

 

私的にはノンストップに読んでしまい、映画を見てる感じで楽しめましたが、優秀な刑事さんの割に犯人割り出しに時間がかかってませんかね。。という印象は受けました。事件のさなかに昇進試験にも合格し父が喜んだり、自分の識字障害をまわりに打ち明けたりとヒロイン的にはいろいろな葛藤があるのもわかりますが、肝心の事件が。。

そして事件の第一発見者と夜をともにしたことが公になっても、君が本気なら仕方ないって感じで周りが守ってくれるのも、ちょっと非現実的。そんな甘いことがあるんでしょうか。

甘いといえば、ニックが完璧すぎます。かっこよくて、優しくて、きれい好きで、仕事もできて、料理もできて、妻の仕事にも理解があってなんて男性はいないと思う。まじで。でもそこがいいんだすよね、ロマンス小説は。

 ニックと一緒になって父の家の近くにニックがかった家に引っ越して、さあこれから!っていうシリーズの土台作りととらえれば、他小の無茶も目をつぶりことにします。